いまこそ 自衛隊に入ろう


 このいわくいわれつきの「自衛隊に入ろう」2022年の今日、前知識なしに,例えば十代の方たちに聴かせた場合、いかなる解釈をされるのだろう。多少古めかしいながらも防衛庁の自衛官勧誘の使命を順当に果たすテーマソングとは、まさか思われるまいが。しかし、実際のところは分からない。

とはいえ、それがこの曲が発表された当初の、当の防衛庁の反応であったのだから、そのまさか、が実は簡単にあったわけだから、今日の若い人たちの反応の見当などつきようもないのだ。

防衛庁、その間抜けぶり全開でこの曲を使いたいと許可を当の高田渡にとろうと(その後勘違いに気づき次第撤回)したのは、とにかく、史実であり、そこから敷衍して、以下:

もしも高田渡が今日の社会情勢をみて歌詞を書き換えるとすると、以下になったのではとか考えてひと笑いしてからぞっとする。

「みなさんの中に他人様を殺めてみたいひとはいませんか」
「みなさんの中に女の人を犯したいひとはいませんか」
「みなさんの中に自害を考えているひとはいませんか」

しかもこれはほんの一例ではあるまいか。

街録で先日、柔道を志した女性元自衛官が除隊するまでのあらましについて、を証言して、話題になっている。在隊中、宴会で衆人環視のもとドライハンプ(粘膜接触はないながらも性行動)で首絞め強姦演目に一度ならず巻き込まれるが、役職のある人たちの口止めと目撃者の証言拒否のため公へ持ち込む試みが頓挫、絶望の最中にあるという。

これを見知るにつけ、自分自身の自衛隊と女子、自衛隊組織の中での女子、という問題さすがの不案内であることに恥じ入り、少し調べると出てきた事実に少なからず驚いた。実は女子を自衛隊の一部としては組織したのは1968年から、とある。その割に今日までの極端な男女の比率たるや、ああ、推して知るべし。更に驚き気分が悪くなってしまったのは、自衛隊の旗は旭日旗をあしらった、やはり旭日旗、なんですね。

高田渡は今日は上記一曲だけにしとくと誓ったのですが、数年前まではなかった名曲がいまやユーチューブに勢揃いしているということで、つい聴き入ってしまい、身につまされていま泣いています。事だよ。

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